若紫の帖 | WAKAMURASAKI

これまでのあらすじ

 ミカドから寵愛を受けた桐壺更衣の御子が、主人公のゲンジの君である。桐壺更衣は、後宮の虐めの心労で夭逝してしまう。私生児同然になったゲンジの君だが、その美貌と才能を武器に後宮を騒がせる貴公子へと成長した。

 雨の夜、ゲンジの君は、部屋に訪れた貴公子たちの話を聞き、中流階級の姫君に興味を持つ。翌日、ゲンジの君は人妻の空蝉と関係を持ってしまった。空蝉はゲンジの君に憧れながらも、深みに嵌らぬよう執拗に拒む。ゲンジの君は空蝉を求めて奇襲を仕掛けるが、空蝉は夏衣を一枚残し消えてしまうのであった。空蝉はゲンジの君の愛情を思って悶絶し、自らの運命を重ねた和歌をなぞる。

 失意のゲンジの君は、乳母であるコレミツの母を五条に見舞った。隣には白い花が咲く家があった。女童が白い花を乗せて差し出した扇に、意味深な歌がしたためてあり、ゲンジの君はこの家の姫君に興味を持つ。お互いに正体を隠したままの恋が始まり、次第に二人は引かれあう。八月の十五夜、ゲンジの君は女を荒ら屋に誘った。その夜、ゲンジは女の可愛さに心を奪われるのだが、深夜に悪霊が現れ女に取り憑いた。女は未明に息を引き取った。コレミツの力を借りて人知れず葬儀を済ませたが、ゲンジの君も病に倒れてしまう。病状の回復後、女に付き添った女官の右近から詳細を聞き、ゲンジの君は、頭中将の愛人の夕顔だったと知るのだった。

 

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若紫(関係図)

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