第四十六段

■ 原文

柳原の辺に、強盗法印と号する僧ありけり。度々強盗にあひたるゆゑに、この名をつけにけるとぞ。


■ 注釈

1 柳原
 ・現在の京都市上京区柳原町。

参照:上京区 - Wikipedia

2 法印
 ・学識、人徳の優れた僧に与えられる最高の称号。

参照:法印 - Wikipedia


■ 現代語訳

柳原町に強盗法印という坊さんがいた。しょっちゅう強盗被害に遭っていたので、こんなあだ名を付けられたそうだ。