第二百二十三段

■ 原文

鶴の大臣殿は、童名、たづ君なり。鶴を飼ひ給ひける故にと申すは、僻事なり。


■ 注釈

1 鶴の大臣殿
 ・九条基家。内大臣。鶴殿(たずどの)と号した。歌人で『続古今集』の選者。

参照:九条基家 - Wikipedia


■ 現代語訳

九条基家が、鶴の大臣と呼ばれるのは、幼少の頃に「鶴ちゃん」と呼ばれていたからだ。鶴を飼っていたからという話は、でまかせだ。