第六十四段

■ 原文

「車の五緒は、必ず人によらず、程につけて、極むる官・位に至りぬれば、乗るものなり」とぞ、或人仰せられし。


■ 注釈

1 車の五緒(くるまのいつゝを)
 ・牛車のスダレに、左右の紐と、中央の紐と、その間の紐を垂らした帯。その帯を装備した車。

参照:http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E4%BA%94%E3%81%A4%E7%B7%92%E3%80%91&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=01273401052900
参照:http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E4%BA%94%E3%81%A4%E7%B7%92%E3%80%91&dtype=0&dname=0na&stype=0&pagenum=1&index=01273501053000

■ 現代語訳

「飾り付きの高級車は、別に乗る人が決まっているわけではない。適当に偉くなれば誰でも乗れる」と、誰かがコッソリ教えてくれた。